お知らせ

働き方改革推進のため自動滴定装置を導入したのでご活用ください(好事例報告書)

かねてより組合で実施しておりました、味噌・醤油の食塩分共同測定事業につきまして、このたび厚生労働省「働き方改革推進支援助成金(団体推進コース)」を活用し、電位差滴定法による自動滴定装置を新たに導入しました。 組合員の味噌・醤油について測定を実施したところ、以下のような労働能率の推進が確認されましたので、組合員におかれましてはどうぞご活用くださいますようお願い申し上げます。

 

当事業の目的

当助成金は、中小企業事業主の団体等が、その参加の事業主のうち労働者を雇用する事業主の労働者の労働条件の改善のために、構成事業主が共同で利用する労働能率の推進に資する設備・機器の導入・更新の事業等を行った場合に助成金が支払われるものです。

 当組合では、JAS認証や栄養成分表示により義務づけられている「食塩相当量」表示のための検査が近年増加傾向にあることから、旧来のモール法による測定に比べ検査時間を大幅に短縮する自動滴定装置の導入を図ることで、組合及び組合員の働き方改革を推進いたしました。

自動滴定装置について

電位差滴定法による自動滴定装置は、操作が簡単で長年の経験や技術を必要としないため、初心者でも簡単に操作できる装置です。ボタン一つで自動滴定が行われ約2分という短時間で結果を出すことができます。自動滴定装置は、電極を用いた電位差滴定で終点を判断するため個人誤差も生じません。試薬の滴下から計算まで自動で行うため、分析の効率化も図れます。滴下速度を自動で制御できるため時間短縮が可能となり、データも自動管理することができます。

しょうゆの塩分測定について

しょうゆの日本農林規格(JAS)の食塩分定量法は、「モール法」と「電位差滴定法」の二通りの測定法で規定されており、現在のJAS格付分析機関では電位差滴定法での測定が増加傾向にあります。

組合では現在まで「モール法」での分析を行っていましたが、手分析による測定にかなり時間をとられていました。また、目視による終点判定が分析誤差につながる不安もあるためサンプル1点につき2~3本の検査が必要となるなど試薬使用量の心配もありました。滴定後は目視で読み取った値を計算により分析値を求めなければならず、ここでもかなりの手間がかかっていました。

このたび、電位差滴定法による自動滴定装置を新たに導入したところ、1サンプルあたり15分→5分と大幅に短縮することが可能となりました。

みその塩分測定について

「モール法」での塩分測定の場合、みその場合は先に浸出液を作らなければならず、滴定までに1時間以上の時間がかかり、さらにサンプル数によっては報告するまで数日かかることもありました。自動滴定装置ではみそを直接秤取しサンプルとするため、前準備を経ることなく自動滴定が可能となり、1サンプルあたり60分→10分としょうゆよりさらに大幅に検査時間が短縮されました。

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